Press Release

エクイニクス、データセンター内の運用温度範囲を拡大し、総電力使用量を削減

コロケーションデータセンター事業者として初めて、 より効率的な運用温湿度基準への準拠を表明

グローバルなデジタルインフラストラクチャ企業であるエクイニクス(Nasdaq:EQIX、日本法人代表取締役社長  小川 久仁子、以下「エクイニクス」)は、データセンター内での運用温度範囲の拡大を通じて総電力使用量の削減を目指すとする、サステナビリティに向けたコミットメントをコロケーションデータセンター事業者として初めて表明しました。エクイニクスはデータセンター内の温度管理に関して、定評のある同社の優れた運用環境を維持しながら、冷却効率と二酸化炭素排出量を大幅に向上・削減させるグローバルロードマップを複数年規模で策定し、直ちに開始します。今日の企業では、環境対策全体の中でもサプライチェーンのサステナビリティが一層、重要視されており、この取り組みにより、数千社に及ぶエクイニクスのお客様がデータセンターの運用に伴うスコープ3排出量の削減に貢献できると期待されます。

データセンターには、ルーター、サーバー、ストレージアレイなどの高熱を発するIT機器が設置されるため、その熱を除去する堅牢な冷却システムが必要です。

調査会社IDC データセンター・サービス部門プログラム担当バイスプレジデント ロブ・ブラザーズ(Rob Brothers)氏は次のように述べています。

「ほとんどのデータセンターは温度および湿度の制限範囲内の環境で運用されており、結果として必要以上に低い温度環境で運用されています。エクイニクスは企業と協力し、データセンターにおける運用温度範囲に対する考え方を改め、ミッションクリティカルなデジタルインフラストラクチャに最適なサービスレベルを確保しつつ、データセンターの効率を改善します。このエクイニクスの取り組みは、業界全体としてサポートしているサステナビリティへの新たな変化を促す重要な枠割を担い、貢献することになるでしょう」

ヒューレット・パッカード エンタープライズ(HPE) アドバイザリーおよびプロフェッショナルサービス担当バイスプレジデント兼ゼネラルマネージャ スー・プレストン(Sue Preston)氏は次のように述べています。

「当社の長年のパートナーとして、エクイニクスがスマートでサステナブルな運用手法を通じて効率的なデータセンターの運営を推進していることを嬉しく思います。データセンターの温度の最適化は、より効率的な運用につながり、企業や地球に恩恵をもたらします。当社とエクイニクスは、HPE GreenLakeアライアンスを通じて、クラウドスマートで持続可能な、包括的な顧客ソリューションを提供しています」

この新しい効率化の取り組みの一環として、エクイニクスは自社の施設を27℃(80°F)の上限で運用し、グローバルなデータセンターポートフォリオ全体の運用基準を、世界的に認められた米国暖房冷凍空調学会(ASHRAE)のA1A規格に準拠させる予定です。この取り組みと外気温度最適化によるデータセンターの冷却などのエクイニクスのこれまでの取り組みを併せ、データセンターの電力使用効率を示すPUE(Power Usage Effectiveness)に測定される効率改善を通じて、データセンター全体のサステナビリティに貢献できると期待されます。PUEは、データセンター全体の総消費電力を、データセンター内で使用されるIT機器の消費電力で割った数値で、データセンターのエネルギー効率に関する業界標準の指標です。

エクイニクス グローバルオペレーション担当エグゼクティブバイスプレジデント ラウフ・アブデル(Raouf Abdel)は次のように述べています。

「エクイニクスでは、冷却システムの電力消費量が全体に占める比率が世界全体で約25%に上ります。この新しい取り組みにより、消費者が家庭で行う節電と同様、データセンター内の温度をインテリジェントに調整できます。現在のエクイニクスのグローバルデータセンター拠点の全体に展開することで、さまざまな拠点で最大10%程度のエネルギー効率の改善が見込まれます」

エクイニクス データセンターサービス担当エグゼクティブバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャ ジョン・リン(Jon Lin)は次のように述べています。

「データセンターには私たちのデジタル生活を支える各種機器が収容され、様々なビジネスの相互接続により、オンラインショッピングから電子メールの送信、映画のストリーミング、ビデオ通話まで、日常生活を支える不可欠な存在です。エクイニクスのデジタルインフラストラクチャは、世界で10,000社以上の企業に利用され、各社のサプライチェーンで重要な役割を担っています。今回の取り組みの導入により、気候変動に関する全体目標を達成するために、サプライチェーンにおけるスコープ3排出量の削減を目指す企業には大きな利益がもたらされる可能性があります。エクイニクスの包括的なサステナビリティプログラムとクライメイト・ニュートラル(気候中立)への取り組みにおける重要なステップとなります」

当発表に関連する主な事象

  • エクイニクスは、データセンター業界で初めて、2030年までにグローバルな事業活動とサプライチェーン全体で二酸化炭素排出量を削減し、科学的根拠に基づいた承認済みの目標に沿って、クライメイト・ニュートラル(気候中立)を達成することを表明しています。
     
  • エクイニクスは先頃、フィンランドで再生可能エネルギーの調達のため新たに2件の電力購入契約(PPA)を締結しました。これにより、グローバルで長期契約している再生可能エネルギーの容量は300メガワット(MW)に達しました。
     
  • エクイニクスの再生可能エネルギーのカバー率は、2018年以降、90%以上を維持しています。2021年には、再生可能エネルギー電力95%を達成しました。

その他の資料

- サステナブルなデータセンター設計の4原則(エクイニクスの日本語ブログ)
- エクイニクスのサステナビリティレポート(エクイニクスの日本語ウェブサイト)

以上

エクイニクスについて
Equinix(Nasdaq:EQIX)は、グローバルなデジタルインフラストラクチャ企業です。先進的な企業や組織であるデジタルリーダーは自社の成功に向けて、信頼できるプラットフォームとしてエクイニクスを選定し、基盤となるインフラストラクチャをソフトウエア実行のスピードで集約し、相互接続しています。エクイニクスは、お客様が競争優位性を向上させる上で必要とする適切な場所、パートナー、可能性のすべてにアクセスできるよう支援します。エクイニクスの利用により、ワールドクラスの体験に加え、俊敏な拡張、デジタルサービスの迅速な立ち上げと共に、サステナビリティの目標をサポートすることで、価値の増大が可能になります。

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